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リウマチ科

リウマチ科で診療する疾患

  • 関節リウマチ
  • シェーグレン症候群
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 皮膚筋炎/多発性筋炎
  • リウマチ性多発筋痛症
  • ベーチェット病
  • 脊椎関節炎
  • など各種膠原病

膠原病とは

膠原病という言葉をご存知の方は多いと思います。しかし膠原病を誰かに説明するのは難しいと思います。とらえどころがありません。そもそも膠原病というのは病名ではありません。疾患の分類の名前です。ちょうど「心臓病」の中に弁膜症や心筋症、狭心症や心筋梗塞があるように、膠原病の中に関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの疾患が含まれています。各種膠原病の共通点は、関節や骨格などに症状が出やすい、同時に体のあちこちに症状が出やすい、炎症を伴っていることが多い、などです。

関節リウマチとは

代表的な疾患として関節リウマチがあります。あちこちの関節が痛みを伴って腫れるというのが典型的な症状です。朝起きた時に手がかたまって動かしづらい「朝のこわばり」も有名な症状です。しかしこれらの症状があるからといってみんな関節リウマチなのかというとそうではありません。これらの症状は他の病気でも出てきます。残念ながら、どれかひとつの症状や検査で関節リウマチは診断できないのです。検査ではリウマトイド因子や抗CCP抗体などが測定されますがこれらが陽性だからといってそれだけで関節リウマチの診断とはなりません。ではどうやって診断するかというと、複数の関節で炎症がある、検査で炎症の所見がある、リウマトイド因子や抗CCP抗体など特殊な抗体が検出される、などの複数の所見を同時に満たしていればこれらを総合的に判断して関節リウマチと診断します。複雑ですのでやはり診断にはリウマチの専門を受診することが推奨されます。
診断がついたら病気の勢いや他の疾患の併存の有無を評価して治療を決めます。
一般的に関節リウマチの治療は、薬物療法、手術療法、リハビリテーションなどが代表的ですが、これらのうちどれかを選ぶということではありません。これらを患者さんの病態に合わせて組み合わせで治療を行います。これらの中で最も重要なのは薬物療法であり、特別な事情がない限り薬物療法をメインで行います。なぜならば現在、関節リウマチの進行を止めることができることを科学的に証明できているのが薬物療法だけだからです。最近は非常に良いお薬がたくさん出てきて、関節リウマチの進行を止めることができるようになってきました。早く診断して早く薬物治療を開始することがこ進行させないコツです。
朝のこわばりや関節の痛みが気になるようでしたらできるだけ早くリウマチの専門の医師に診てもらいましょう。当院でも専門の医師が診断から治療まで行っております。

全身性エリテマトーデスとは

全身性エリテマトーデスでは、関節リウマチのような関節症状に加えて、顔面に紅斑が出現したり、検査で白血球が少なくなったりします。
全身性エリテマトーデスでは、検査でさまざまな「自己抗体」というのが検出されます。本来「抗体」というのは外から入ってきた病原体などを攻撃するために体内で作られる免疫物資なのですが、間違って自分の体の成分に対してできてしまうことがあります。この抗体を「自己抗体」といい、場合によってはそれらが自分を攻撃します。全身性エリテマトーデスでは、このように外からの病原体が無いのにもかかわらず自己抗体を含む免疫物質が暴走して炎症を起こしている状態ですので、治療は暴走した免疫を抑える治療になります。グルココルチコイド(以前はステロイドと言っていました)や各種免疫抑制薬が治療の代表です。免疫抑制薬以外ではヒドロキシクロロキンの有用性が注目されています。これらを病態に合わせて組み合わせて治療します。

全身性強皮症とは

指や手全体が腫れぼったくなる症状が見られます。また冷気や冷水に触れると指が真っ白に変色する症状をきたすことが多いです。この現象はレイノー現象と呼ばれ、他の膠原病でも来すことがある症状ですが特に全身性強皮症での出現頻度が高いです。進行すると手足顔の皮膚が硬く薄くなって動かしにくくなることがあります。症状や重症度の幅が広い疾患で治療は経過観察だけのものから免疫抑制薬や内臓の合併症があればそれらの治療を行います。

その他の膠原病につきましてもご相談ください。